粉瘤の原因とは?治療は?できやすい人・繰り返す理由を専門医が解説
「どうして自分に粉瘤(ふんりゅう)ができたんだろう」「不潔にしていたせい?」――粉瘤(皮膚の下の袋に角質や皮脂がたまる良性のできもの)と診断されたあと、多くの方がこのように検索されます。
まず、先に結論をお伝えすると、粉瘤は清潔にしていてもできます。不潔が原因と決まっているわけではなく、ご自身を責める必要はありません。
この記事では、皮膚科専門医の監修のもと、粉瘤の原因とできる仕組み、粉瘤ができやすい人の特徴、粉瘤が同じ場所に繰り返す理由、そして粉瘤の治療と予防の考え方まで、分かりやすく解説します。
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粉瘤の原因は?できる仕組みをやさしく解説
はじめに知っておいていただきたいのは、粉瘤の原因は、はっきり特定できないことも多いという事実です。「これをしたから粉瘤ができた」と一対一で結びつけられるケースは、実はそれほど多くありません。
皮膚が内側に袋を作るメカニズム
皮膚の表面(表皮)は、通常なら外側に向かって角質を垢として押し出します。ところが、何らかのきっかけで表皮の一部が皮膚の内側に入り込むと、袋状の構造ができます。袋の内側でも角質は作られ続けるため、行き場を失った角質や皮脂がたまり、しこりとして大きくなっていきます。
きっかけになり得る要因
- 毛穴の詰まり:毛穴の出口がふさがり、袋状に変化することがあると考えられています
- 小さな傷・外傷:ケガや手術の傷あとから表皮が皮膚の中に入り込むことがあります
- 外的刺激:摩擦や圧迫が繰り返される部位にできやすい傾向が指摘されています
このほか、足の裏などにできる粉瘤では、ヒトパピローマウイルス(HPV:イボの原因となるウイルス)の関与が指摘されるタイプもあるとされています。
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「粉瘤は不潔だからできる」は誤解です
粉瘤の内容物はにおいを伴うことがあるため、「不潔にしていたせいでは」と思い込んでしまう方が少なくありません。しかし、毎日入浴していてもできるときはできます。清潔習慣と粉瘤の発生が直結しているわけではありません。
むしろ「洗いすぎ」「潰す」が悪化のもと
原因を清潔不足と考えて、患部をゴシゴシ洗ったり、無理に潰したりするのは逆効果です。皮膚への刺激や細菌の侵入により、化膿(炎症性粉瘤)を招くおそれがあります。粉瘤に気づいたら、触らない・潰さないが基本です。
粉瘤ができやすい人の特徴
体質・できやすい部位
一般的には、粉瘤は体質的に繰り返しできやすい方がいます。また、部位としては顔・耳の後ろ・首・背中・お尻など、皮脂の分泌が多い場所や、摩擦・圧迫を受けやすい場所によく見られます。お尻にできやすいのは、座ることで慢性的な圧迫や摩擦が加わりやすいためと考えられています。
外傷をきっかけにできるタイプ
ケガや靴の圧迫を受けやすい足の裏・手のひらにできる粉瘤は、外傷やウイルス(HPV)の関与が指摘されるタイプがあるとされています。
ストレス・食生活との関係は?
「ストレスや脂っこい食事が原因」と言われることがありますが、粉瘤との直接的な関連は医学的に明らかになっていません。皮脂の分泌に生活習慣が影響する可能性はあるものの、食事を変えれば粉瘤が治る・防げるというものではない点にご注意ください。

粉瘤が同じ場所に繰り返すのはなぜ?
「潰したのに、また同じ場所が膨らんできた」。これは粉瘤の典型的な経過です。
袋が残っている限り再発します
粉瘤の本体は、中身ではなく袋(嚢腫壁:のうしゅへき)です。中身を押し出しても袋が皮膚の下に残っていれば、角質は再びたまります。それは、「治った→再発した」のではなく、「一度も治っていなかった」というのが実際に近い状態です。
「取り残し」と「新規発生」は別もの
手術後に同じ場所へ再発した場合は、袋の一部の取り残しが原因のことがあります。一方、別の場所に新しくできた場合は再発ではなく新規発生で、体質的にできやすい方に見られます。両者は対処が異なるため、自己判断せず診察を受けましょう。
袋ごと取り除く根本治療(手術)の方法・費用・保険適用については、こちらで詳しく解説しています。
→粉瘤の治療・手術は当日できる?費用と保険適用を新宿の専門医が解説

粉瘤は予防できる?できてしまったら
残念ながら、粉瘤を確実に防ぐ方法は現時点で確立されていないとされています。原因の多くが体質や偶発的なきっかけによるためです。
悪化を防ぐためにできること
- 触らない・潰さない(細菌感染と炎症の予防)
- 強い摩擦や圧迫を避ける
- 小さいうちに受診する

特に大切なのは3つ目です。粉瘤は小さいうちほど傷の小さい「くり抜き法」の適応になりやすく、費用・通院回数の負担も抑えやすいとされています。当院では診察当日の日帰り手術にも対応しています。詳しくは治療解説の記事をご覧ください。
→粉瘤の治療・手術は当日できる?費用と保険適用を新宿の専門医が解説
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なお、「そもそもこのしこりは本当に粉瘤?」というご相談段階の方は、症状と見分け方をまとめた記事からお読みください。
→粉瘤とは?ニキビとの違い・症状・放置のリスクを専門医が解説
よくある質問(FAQ)
Q1. 食べ物は粉瘤の原因になりますか?
いいえ。特定の食べ物が粉瘤を作るという医学的根拠は明らかになっていません。食事制限で粉瘤が消えることもないため、気にしすぎる必要はないと考えられます。
Q2. 粉瘤は遺伝しますか?
はい。一部ありえます。粉瘤そのものが遺伝するとは考えられていませんが、できやすい体質には個人差があります。ごくまれに、多発する粉瘤が特定の疾患に関連する場合があるとされています。
Q3. 粉瘤がいくつもできるのは病気ですか?
いいえ。複数できること自体は珍しくありません。ただし、短期間に多発する場合や急に増えた場合は、念のため皮膚科でご相談ください。
Q4. お尻に繰り返しできるのはなぜですか?
座位による慢性的な圧迫・摩擦が関与していると考えられています。お尻の粉瘤は炎症を起こすと日常生活への支障が大きいため、小さいうちの治療をおすすめします。
まとめ|原因が何であれ、粉瘤の根本治療は「袋ごと取ること」です
前提として、粉瘤の原因は毛穴の詰まりや外傷などさまざまで、特定できないことも多く、不潔のせいと決まっているわけではありません。そして原因が何であっても、できてしまった粉瘤は袋ごと取り除かない限り繰り返します。
新宿駅前うわじま皮膚科は、年間3500例を超える粉瘤手術実績があり、新宿駅南口徒歩30秒、平日は20時まで(最終受付19:30)、土日も18時まで(最終受付17:30)診療しています。皮膚科専門医・形成外科専門医が、適応があれば受診当日の日帰り手術まで対応します。繰り返す粉瘤にお悩みの方は、一度ご相談ください。予約無しでもご相談可能です。
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監修者情報

監修:上嶋祐太/新宿駅前うわじま皮膚科 院長
日本皮膚科学会認定専門医・指導医/日本皮膚科学会代議員
医療に関する適切な情報を皮膚科専門医・指導医の視点から監修しています。
2005年浜松医科大学医学部医学科卒業後、東京大学医学部附属病院にて助教に就任。都内総合病院や東大病院で皮膚科・形成外科の研鑽を積む。2016年に新宿駅前うわじま皮膚科を開院。
累計100万人以上の治療実績があり、皮膚科・アレルギー科・小児皮膚科・形成外科・美容皮膚科、保険診療から自由診療まで皮膚に関する幅広い治療を提案している。
新宿駅前うわじま皮膚科
東京都渋谷区代々木2丁目6−7 セイチビル 4F
TEL 050-1807-2172
受付時間:平日 11:00〜13:30/15:00〜19:30 土日 9:00〜12:30/14:00〜17:30
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