長引きやすい疾患

掌蹠膿疱症

掌蹠膿疱症は膿が溜まった膿疱と呼ばれる発疹が、手のひら(手掌)や足の裏(足蹠)に数多くできる疾患です。中年以降の人に比較的多くみられます。また、長期喫煙者や扁桃腺の炎症を繰り返す方、歯科金属との関連も指摘されています。

Q:症状の特徴は?

A:発疹は、手掌、足底中心に小さな膿疱が出現し次第に黄色に変化します。その後かさぶたになり、角層が剥げ落ちます。しかし、これで治るわけではなく、すぐに再発し、慢性化をたどると、皮膚が赤黒くなり、角質も増殖して皮膚がガサガサと固くなったり、激しい痒みや時には痛みを伴うこともあります。

Q:合併症は?

A:慢性的に経過する中で、突然、鎖骨や胸の中央の胸鎖肋関節などの関節が痛くなることがあり、掌蹠膿疱症性骨関節炎と呼ばれます。この痛みは非常に強く、日常生活が困難になるほどのこともあります。さらに放置すると、関節の変形などにもつながります。そのため、適切な治療が必要になってきます。
この病気は細菌やウイルスが原因ではないため(自己免疫が関係する疾患ではないかと推測されています)、抗生物質のような薬は効果がありません。そのため、炎症を抑える対症療法がメインになります。

Q:治療は?

A:治療は、重症度によって変わってきますが、最初の治療としては、まず炎症を抑えるためにステロイド軟膏、活性型ビタミンD3軟膏を外用します。ただ、外用薬だけだとなかなかコントロールできないケースが少なくないため、紫外線療法を併用したり、ビタミンAに似た物質であるエトレチナートを内服したりすることもあります。エトレチナート内服に際しては避妊が必要なので、事前に説明を受ける必要があります。
なお、掌蹠膿疱症の治療で大切なことは、禁煙あるいは減煙と言われます。掌蹠膿疱症の患者様で喫煙習慣のある方は、ぜひ禁煙してみてください。当院で得意な紫外線療法にて良好な治療効果を得ている患者様も多くいらっしゃいますので、今まで外用療法しかされてこなかった患者様はぜひご相談ください。

円形脱毛症

いわゆる「円形のはげ」と言われる疾患です。自覚症状などが何も無く、ある日突然、頭に丸い脱毛斑が生じる疾患です。場所は1ヶ所とは限らず、多発することもあります。時には頭全体の毛が抜けたり、全身の毛が抜けたりすることもあります。

Q:原因は?

A:原因はまだはっきりとはわかっていません。しかし、成長期にある毛包(毛根を包む組織)がリンパ球等の免疫細胞の攻撃を受けて壊されてしまう様子が報告されており、毛包を標的にした自己免疫疾患との関連も指摘されています。したがって、リンパ球等の免疫細胞の攻撃が抑えられれば、発毛が期待できます。かつては、精神的ストレスが主な原因と考えられていました。確かに何らかのストレスがかかった時に脱毛が始まる人もおられます。しかし、実際にストレスと関係無く発症する方が多いのも実状です。円形脱毛症の頻度は人口の1~2%と推測され、男女差は見られません。

Q:経過は?

A:脱毛斑の少ない場合は、ほとんどが自然に治ります。しかし、広い範囲で抜けているケースほど脱毛は長引き、数年以上にわたって続くこともあります。ただし、たとえ何年も脱毛が続いても、毛包の元の細胞(幹細胞)は残っていますので、治療がうまく効を奏すれば、毛髪は戻ってきますし、時には自然の経過で生えてくることもあります。つまり、免疫細胞の炎症が抑えられさえすれば、成長期の毛包は回復が期待できます。

Q:治療は?

A:病気が始まってからの期間と病気の勢い、脱毛面積などに応じて決められます。ステロイドなどの外用療法やグリチルリチンなどの内服療法、紫外線療法、ステロイドの局所注射、脱毛部を液体窒素で冷却する方法、ステロイドの内服療法などを組み合わせます。当院で得意としております紫外線療法は上記治療の中で副作用の少ない治療の1つですので、ぜひご相談ください。

花粉症

花粉症とは、アレルギー性鼻炎の一種で、特に植物の花粉が原因となって、立て続けのくしゃみや鼻水、鼻づまり、目の痒み、目の充血、涙などの症状を引き起こす疾患です。

Q:花粉症の原因は?

A:スギやヒノキの花粉がよく知られていますが、これら以外にもアレルギーを引き起こす植物には、イネ科のカモガヤやハルガヤ、キク科のブタクサ、ヨモギほか、たくさんの種類があります。

Q:花粉症の検査は?

A:花粉症をはじめとするアレルギー性鼻炎は、治療を始める前にアレルギーの原因を特定することで、症状を起こりにくくすることが可能です。 アレルギー検査では、問診や血液検査によってアレルゲン(アレルギー症状を引き起こす原因となる物質)を特定します。その上で治療は、抗原回避(アレルゲンを近づけない環境整備)および薬物療法を中心に進めます。

Q:花粉症の治療は?

A:①抗アレルギー薬内服
花粉の飛散が開始する2週間以上前(症状の出る前)から飲み始めます。症状が出てから薬を飲み始めるのに比べて、症状が軽く済むことが多いというデータがあります。特に鼻水、くしゃみが強いタイプの人には効果的です。

②鼻スプレー
花粉症治療の効果が強く、副作用が少ないため、症状や鼻づまりが強い人には、内服薬に加えて局所スプレーを併用します。

Q:新宿駅前うわじま皮膚科の花粉症治療のこだわりは?

A:当院では上記治療法に加えて、スギ花粉皮膚炎など花粉症に伴う皮膚炎にも力を入れています。くしゃみ鼻水などの症状はないけれど、花粉症の季節になると顔面や首、目の周りなどが荒れてお悩みの方はこの疾患である可能性がありますので、一度当院を受診してご相談ください。アレルギー検査などでアレルゲンを特定しつつ、反応するアレルゲンがあればそれらを回避する日常生活の方法をご説明したり、内服外用の治療を開始します。

Q:スギ花粉症の減感作療法も受けられる?

A:はい。当院ではスギ花粉症に対する減感作療法も行っております。減感作療法とはスギなどのアレルゲンを少量から継続して投与することで、体をスギ花粉に慣れさせて花粉症の症状を出にくくする治療法です。世界保健機関(WHO)も安全な治療法として推奨しています。具体的にはシダトレンという薬剤を舌の下に繰り返し投与することで治療します。注意点は、この治療は長期間を要することや、スギ花粉の飛散時期には治療ができないこと等があります。また、この薬はごく稀にアナフィラキシーショックという重症のアレルギー反応を起こす可能性があるため十分なトレーニングを積んだ医師にしか処方できません。従って、治療できる病院は限られますが、当院は治療の行える希少なクリニックの一つですのでぜひご相談ください。春の花粉シーズンに効果を発揮するには前年の11月頃から治療を開始すれば間に合うと言われていますが、より長期間治療した方が効果が出やすいため、スギ花粉飛散の終わる6月頃からご相談いただき、次の花粉シーズンに備えるのがお勧めです。

膠原病

膠原病とは、簡単に言えば自分自身の免疫が暴走して自分自身の体を攻撃する疾患群の総称です。単一の病気の名称ではなく、皮膚や内臓の結合組織(いろいろな組織の間に存在する膠原線維などからなる部分)や血管に炎症・変性を起こし、様々な臓器に炎症が起こる病気の総称です。個々の疾患名を挙げると、例えば全身性エリテマトーデス、全身性強皮症、多発性筋炎・皮膚筋炎、シェーグレン症候群、ベーチェット病、悪性関節リウマチなどがあり、国の難治性疾患克服研究事業により、治療費を補助する「特定疾患」に指定されている病気も少なくありません。
これらの病気に共通する症状としては、発熱、関節炎、全身倦怠感などの全身症状と、皮膚症状、筋症状、および各種の内臓症状があります。
膠原病は多くの臓器に関わる、しかも慢性的な炎症性疾患です。しかし最近では、ステロイド剤や免疫抑制剤などによる薬物療法が大きな進歩を遂げており、医療機関に通院して適切な治療を受けることによって、多くの患者さんで症状の改善が望めるようになっています。

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